意識低い系・理系大学院生のマインツ留学体験記

化学専攻の修士2年生です。10月から約2ヶ月半、ドイツのマインツ大に留学。意識が低くても留学生活を満喫できることをお伝えできれば幸いです。

Dream Theater礼賛

わたしの趣味は音楽鑑賞です。現在はインターネットが高度に発達しているので、YouTubeがつながればどこでも音楽を楽しめて素晴らしいですね。わたしは雑食系でして、色んな音楽が好きなんですが、そのなかでもDream Theaterというバンドが大好きです。その想いを綴りたいと思います。

Dream Theaterとは

Wikipedia先生にまとめられているぐらい有名なバンドなのでわざわざ書くこともないんですが、ジャンルとしてはハードロック・ヘヴィメタルがベースです。それに加えていわゆるプログレ的な要素(変拍子や転調)がふんだんに盛り込まれています。ということで、彼らの音楽は「一般受けはしないだろうなあ」と思います。

Dream Theaterは、ボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムという、一般的なバンド構成です。が、5人で演奏しているとは思えない重厚なサウンドです

Dream Theaterの何に惚れたのか

スーパーカッコイイから 

楽曲面では、一般受けするようなメジャーな楽曲ではなかなかお目にかかれない11/16拍子のような複雑なリズムだけでなく、ミクソリディアンやら何やら、わたしには理解不能な数多のスケールを自由自在に使いこなしています。つまるところ、Dream Theater音楽理論を網羅し尽くした表現力には目を見張るものがあります

無論、演奏技術もとんでもなく凄い

基本的に小学生並みの感想です。

ボーカリストジェイムズ・ラブリエって人です。ハードロック・ヘヴィメタルのボーカリストって喉どうなってんだっていう声高い怪人ばっかなんですが、この人もご多分に漏れず女性なみのハイトーンを自在に歌いこなします。が、わたしが思うにジェイムズ・ラブリエの魅力は優しくてふかーい低音-中音域にあると思います。わたしは男性ですが彼のウィスパーボイスにはゾクゾクさせられます。めっちゃエモーショナルに歌っています。

ギタリストはジョン・ペトルーシっていう人なんですが、この人に弾けない曲って何なんだろう?って思うぐらい上手いです。速弾きはもちろん、とてもエモーショナルなヴィブラートやチョーキングには驚かされます。また、時折アコースティックギターも演奏するんですが、これがまた上手い。情緒豊かなアルペジオには何度も感動させられました。

ベーシストのジョン・マイアングという人もすごいです。原則指弾きなんですが、この人もなんでも弾けるんだろうなと思います。表に出ない屋台骨なプレイもさることながら、時折見せる超絶技巧なベースソロには感嘆させられます。指どうなってんだこいつっていつも思わされます。

キーボーディストはジョーダン・ルーデスという人です。幼少期はクラシックピアノの訓練をみっちり受けていたということで、この人も以下略。ふつうキーボーディストって複数台のキーボードを代わる代わる演奏するもんなんですけど、この人は基本的に1台だけ使います。トルコ行進曲を弾けて満足している私からすると、滅茶苦茶難しい速弾きやら何やらを弾きこなしつつ、どうやって何種類ものサウンドを1台のキーボードで操っているのかさっぱりです。すごい。

ドラマーはマイク・マンジーニという人です。ドラムには詳しくないんですが、複雑怪奇なリズムが縦横無尽に飛び交う楽曲を支える正確無比なドラミングには目を見張ります。この人の前任者のマイク・ポートノイという人もめちゃくちゃすごかったんですが、前任者の残していった頭おかしい楽曲もさらっと叩きこなしていてやばい。すごい。

というわけで、各メンバーとも「ここまで上手かったらバンドじゃなくてソロでも普通に売れるでしょ」みたいなスペシャリストなんですね。そんなスペシャリスト集団って、ふつう各人の個性が強すぎるせいで衝突してすぐに解散しちゃいそうなんですけど、結成してから30年くらい経ってるってのもすごいです。

Dream Theaterおすすめ楽曲

かなりクセの強いバンドなんですけど、なかには普通に一般受けするだろうなって感じのいい曲もあります。ということで、わたしのおすすめ曲を何曲か紹介したいと思います。

Another Day


Dream Theater - Another Day [OFFICIAL VIDEO]

名曲です。テクニカルなことにかけては世界一といってもいい彼らには物足りないのかな?と感じてしまうストレートなバラードなのですが、本当にいい。何がいいかっていうと、哀愁たっぷりにメロディーもそうなんですが、歌詞です。例えば

"You won't find it here
Look another way
You won't find it here
So die another day"

こんなこと歌ってます。この曲はペトルーシの父親がガンで亡くなったという体験を元に作詞されたそうなのですが、泣けますね。「もう1日生きてみようよ」じゃなくて「また別の日に死のうよ」ってのがすごい。辛くて落ち込んでいる時でも、ラブリエの声でこれを歌われると「そうかぁ、今日じゃなくて別の日に死ぬかぁ」って気になります。

Beneath the Surface

YouTubeに公式の動画はありませんでした。違法アップロードされてるものしかなかったので、文章のみです。

Beneath the Surfaceという曲も、プログレメタルバンドらしからぬシンプルなバラードなのですが、

"Until one day I stopped caring
And began to forget why I longed to be so close
And I disappeared into the darkness
And the darkness turned to pain
And never went away
Until all that remained
Was buried deep beneath the surface"
という歌詞がこれまた素晴らしい。何回聴いても未だにSurfaceとは一体何のSurfaceなのか分かりませんが、確かに辛い時ってこういう感じの気分になるんだよなぁとしみじみさせられます。すごい。
Pull Me Under


Dream Theater - Pull Me Under [OFFICIAL VIDEO]

ヘヴィーな曲です。Pull Me Underというタイトルに恥じない重厚なサウンドです。歌詞の意味はなかなか難解なのですが、音だけでも「あぁPull Me Underなのか」と分かります。ペトルーシの超絶技巧が光っていますね。要所要所でギャーっと速弾きが入るとめっちゃ上がりますね。いつか彼らの生演奏をお目にかかりたいなぁと思います。

 

他にもいっぱい紹介したい曲があるのですが、マジでキリがないのでこの辺にしときます。

Dream Theaterのおすすめアルバム

この記事をここまで読んで下さった方には、ぜひImages&Wordsというアルバムを購入していただきたいです。ちなみにアマゾンアソシエイトは申請したら蹴られました。僕は一銭も得しません。。

Images & Words

Images & Words

 

 「プログレ?オタクっぽくて興味ないわ―」「いまどきヘビメタ?EDMの時代っしょ」って人でも、買ってよかったと必ず思える素晴らしいアルバムです。一家に一枚Images&Wordsです。僕が保証します(保証するとは言っていない)。ぜひ買って聴いてみて下さい。

まとめ

ということでした。

変な記事ですが、留学先で落ち込んでて……って時、Dream Theaterの曲をぜひ聴いてみると良いと思います。勇気もらえます。

 

ありがとうございました。