先生がすごく早口で質問してたという話
こちらでお世話になっている先生は、わたしとお話するとき、とっても分かりやすい英語で喋って下さります。ゆっくりですし、難しい単語がほとんど出てこないので、わたしのTOEIC485点とかいうくそみたいな英語力でもコミュニケーションが成立します。ほんとうにありがたいことです。
今から書くのは、昨日の講演で、そんな優しい先生の本気を見てしまったかもしれないという話です。
講演の感想文
つい昨日、University of WarwickのRachel K. O'Reilly教授がマックスプランク研究所にいらっしゃりまして、ジブロックコポリマーの自己集合に関する講演をお聴きできるという、素晴らしい機会に恵まれました。感想文は基本的にこないだと同じような感じになるので簡単に。
今回の講演で取り扱われたポリマーの自己集合はですね、超分子化学でよくある、水素結合やらπ-πスタッキングやらができる部位を明確に定義した小分子の自己集合とは大きく異なってると思いました。現在の高分子合成技術では、いかに重合を厳密に制御したとしても、原則的に重合度1(完全に同一の分子しか存在していない状態)は実現不可能です。多分。つまり、現存する人工高分子とは構造がバラバラな分子の集合体でしかないのに、それらが平面や立体といった規則正しい形に自己集合していくのはすごいなあとおもいましたまる
先生の質問
さて講演が終わった後、恒例の質問タイムです。わたしも手をあげようかなと思ったんですがまぁ上に書いてあるようなしょーもないことしか思い浮かばなかったのでじっとしてました。
いくつか質問が出た後、先生も手をあげました。質問タイムですからね。いやーどんな質問するのかな、聞いてみたいなと思っていた矢先、先生は「えぇはっや!?うそでしょ?」ってスピードで話し始めました。
速度を曲に例えるならばですね、マジでEminemのRap Godみたいなスピードでした。マジでこんな感じで質問をまくし立ててました。もちろん質問の内容は全く聞き取れなかったんですけれども、さすがにフリースタイルラップをしたわけではないということだけは分かります。分かりますとも。
反省
Rap Godみたいな質問を間近で目撃してですね、普段、いったいどれだけわたしに分かりやすく話しかけてくださっているのかを、留学1ヶ月ちょい過ぎた現在、ようやく自覚しました。「おい、もっと英語勉強しろよ」という、わたしの内なる心の声が聞こえました。そして、先生の優しさが身にしみたという話でした。
ありがとうございました。