"Despacito"から考える、音楽と韻
はい"Despacito"です。めっちゃ有名な曲らしいのですが留学するまで一度も耳にしたことがなくてビビりました。プエルトリコのアーティストの曲らしいです。ことしの1月にリリースされたんだそう。
なぜかドイツ人はみんなこの曲を知っていてですね、パーティーなんかでは絶対にかかるらしいです。これ以上時代遅れになるのはヤバいとおもいまして、何回か聴いてみますとですね、なるほどめっちゃいい曲やん!ってことで、すでに時代遅れなんですがこの曲について思ったことを書いていきたいと思います。ちなみに意識低いのでスペイン語能力はゼロです。セロ。
"Despacito" - 思ったこと
すばらしい解説をされている方がいらっしゃりました。ということで、基本的に私の感想はこの方の受け売りになります。
Luis Fonsi - Despacito ft. Daddy Yankee
さて、言うまでもないんですが、この曲、底抜けに明るくていいですよね。この曲を口ずさみながら聴いていると「自我とは何か」「主観・客観とは何か」みたいな、しょうもない悩みは全て消滅します。とにかくノリがいい。この一言に尽きます。
歌詞はですね、グーグル翻訳や先駆者様の訳詞を参考にするとですね、なんというか、ラブソングをさらに深掘りして具体的に描写してる感じがしました。まぁつまり、エロいことを歌ってます。が、不思議とヤラしいなあとか下品だなあとか、そういう感じはしませんでした。スペイン語が分かんないだけなのかもしれませんが、下ネタをゲラゲラ歌ってるってノリじゃなくて、純粋に彼女とダンスして!お酒飲んで!愛し合いたい!っていうノリだと思います。ラテン系の人々は基本的にこういうノリで生きてるんだろうなあと思います。思っただけなので根拠はありません。ちなみにわたしの後輩、スペインに留学してるんですが、彼が言うにはですね、スペイン人はこの曲に合わせてみんなクネクネしながら踊ってるらしいです。
わたしは2リッターぐらいビールを飲むと普段のネクラっぷりがウソみたいに、マジで二重人格を疑われるレベルにはっちゃけた男に変貌するんですけども、その状態でスペイン人と"Despacito"をBGMに踊ってみたいなーなんて思いました。いつか来たる時に備えて腰を滑らかに振る練習しとこうか。
"Despacito" - 韻を踏みしめて、ノリ良く歌おう
スペイン語能力セロなんですけど、この曲を口ずさんでいるといろいろ気づいたことがありました。それは、"Despacito"を上手に歌いたかったら、韻をハッキリ踏みしめたらいいんじゃないの?ってことです。
というわけで、歌詞を見ていきましょう。全部取り上げたら途中で飽きて全部適当になるので、サビ?の一部を見てみましょう。
Despacito
Quiero respirar tu cuello despacito
Deja que te diga cosas al oído
Para que te acuerdes si no estás conmigoDespacito
Quiero desnudarte a besos despacito
Firmo en las paredes de tu laberinto
Y hacer de tu cuerpo todo un manuscrito (sube, sube, sube)
(Sube, sube)
音楽と韻 - 言葉でリズムを作る面白さ
韻を踏むってのはつまり同じ母音を繰り返すってことなんですけれども、賢い読者諸君は「いや、それってつまりオヤジギャグやん」って思うんじゃないんでしょうか。しかし、そうじゃないんですよね。歌詞として意味を保ちつつ、韻を踏む……となった瞬間に、それはオヤジギャグからかけ離れた高度な芸術になるんです。
なんというか、これまではわりとテキトーに音楽を聴いてたんですが、歌詞に着目するとこれまた面白いんですよね。なにも"Despacito"に限らず、そしてヒップホップに限らず、J-POPもオペラもビートルズも全部含めてですね「韻」という概念に着目して聴いてみると、あーなるほど、こういうことなのか……と楽しめます。面白いですよ。
まとめ
- "Despacito"はめっちゃ楽しい曲
- 韻を意識すると"Despacito"がうまく歌えるはず
- "Despacitoに"限らず、韻に着目して音楽を聴くと楽しい
ということでした。最近日常生活でドイツっぽいことをあんましてなくてですね「ドイツの話しろや!」って感じなんですけど、許してください。なんでもしますから(なんでもするとは言っていない)。
ありがとうございました。