意識低い系・理系大学院生のマインツ留学体験記

化学専攻の修士2年生です。10月から約2ヶ月半、ドイツのマインツ大に留学。意識が低くても留学生活を満喫できることをお伝えできれば幸いです。

ドイツにいてもやる気が無いと英語は上達しない3つの理由

当たり前すぎるタイトルなんですけれども、わたしは意識低いので「2ヶ月半もドイツにいればそれだけでTOEIC485点からめっちゃ成長できるんじゃね?」「何もしなくてもドイツにいるだけで帰国する頃には英語ペラペラ、超意識高くなってるんじゃね?」みたいなことを密かに期待していました。が、そんなうまい話はないですよ……ということを留学20日目にして悟ったので、その理由を3つ、書いていきます。

理由その1:クソみたいな英語でも通じてしまう

例えば「りんご」「5個」「食べる」「いくら」という4つの単語があったとします。これらの単語、いかに順番バラバラにつなげたとしても、大体の意味は通じますよねあぁこいつりんご5個買いたいんだなぁという意図が伝わると思います。

そうなんです。意識が低いと日々これの繰り返しになってしまうんです。当然ですが現実の会話では言外のコミュニケーション(ジェスチャー、表情、文字を書く、図を描く、等)も含まれるので、もしかすると「りんご」「5個」「食べる」「いくら」よりも酷い英語をしゃべっている可能性が高いです。

毎日やってりゃなんとかなる」と思いたいところですが、なあなあのところでもコミュニケーションが成り立ってしまうので、意識が低いと英会話は上達しません

理由その2:ドイツ人にとって英語は母国語でない

ドイツにいるドイツ人にとって、英語とはあくまでも「ドイツ語が話せない人とコミュニケーションするための手段」にすぎないんですよね。ですので当然、コーヒーブレイクや友達同士のおしゃべりなどは全てドイツ語です。「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざがありますが、残念ながら彼らはドイツ語をべらべらと喋り続けているので、英語上達を目指している人たちは門前払いされてしまいます。ドイツ語を勉強したい人にとっては素晴らしく良い環境だとは思いますが、英語に関しては微妙ですね。

理由その3:そもそも語彙力がないと話にならない

当たり前すぎて書くかどうか悩んだんですけど、語学の勉強って1対1の対応を暗記するところから始まるんですよね。「りんご(日)」=「apple(英)」=「Apfel(独)」っていう対応を覚えていないと、りんごにまつわる英会話(ドイツ語会話)は不可能なわけです。

わたしは意識低いので、こちらで実験を始めてから「あれっ、そういやアレって英語でなんていうんだっけ?」という瞬間が多すぎてウンザリします。例えば遠心分離って英語でcentrifugationっていうんですけど(先週学んだ)、こういう1対1の対応を地道に1つずつ潰していくことを諦めた瞬間、英語の上達ってありえないんですよね。ただドイツにいるだけで英語が上達するなんてのは、よっぽどの天才でなければ不可能です。

まとめ

  • ドイツでは下手くそな英語でも通じてしまう
  • ドイツ人は基本的にドイツ語を喋る
  • 語彙力がないとそもそも何もできない

ということでした。

単語の意味を覚えるという作業はできる限り日本でやり終えることが好ましいですね。意識低いのでやらなかったんですけれど、こればっかりは後悔しているかもしれません。「言いたいことが言えない」というむず痒い瞬間が多いです。

ただ、これはあくまでも意識低いTOEIC485点の理系院生の個人的な体験談です。思うに、ドイツは「英語の語彙力は自信があるよ」という人や「ドイツ語を勉強したいよ」という人が頑張る場としては、とてもいい環境だと思います。

 

ありがとうございました。