意識低い系・理系大学院生のマインツ留学体験記

化学専攻の修士2年生です。10月から約2ヶ月半、ドイツのマインツ大に留学。意識が低くても留学生活を満喫できることをお伝えできれば幸いです。

留学中に風邪をひいたら面倒だよという話

風邪をひきはじめてから10日くらい経ちました。完全にこじらせています。

馬鹿は風邪を引かない」という言葉の通り、普段はあまり風邪をひかないんですが、なぜかドイツに来てまで風邪をひいています賢くなったんでしょうか。咳・鼻水・痰・熱をコンプリートしてしまいました。

いい加減やばいなと思いまして、昨日と今日はお休みすることにしました。「留学中に風邪なんてよくある話だろう」と高をくくっていたのですが、案外しんどいものがありましたので、どうすればよかったかなという反省を込めてこの記事を書きたいと思います。

経緯1:10/12 (木) - オクトーバーフェストでやらかした

この風邪をひくキッカケはとても分かりやすいです。オクトーバーフェストに行ったせいです。こちらに渡航する直前にあった学会の準備で滅茶苦茶な生活(寝てない自慢:一週間に2回くらい徹夜した)を送っていたこと、そもそもドイツ語も英語も分からないまま異国の土地・ドイツに来て不安になっていたことなど、まあ溜まりに溜まった疲れがある上で、酒を飲んで大はしゃぎすればそりゃそうなるわなぁ……というわけですね。

経緯2:10/13 (金)から10/23 (月) - ダラダラと治さずに放置していた

そしてオクトーバーフェストの翌日、重い体を引きずり学校に行きました。今思えばここで休むべきでした。頭悪かったです。まともに実験できない状態だったので何したかはあんま覚えていませんし。だるいし咳は止まらないしで完全に病原体そのものでした。もしわたしが小学生だったらEcsacat菌とかいっていじめの対象になることでしょう。

そして迎えた土日。完全に寝込んでました。一応ドラッグストアの場所などは把握していたのですが、意識低いので咳止めやらかぜ薬やら、ドイツ語でなんていうの?ということを調べるのがだるく、ひたすらジュースを飲み続けていました。「水飲んでりゃ免疫がなんとかしてくれる」「しょせんかぜ薬は対症療法にすぎない」などと高をくくっていたわけですね。実際、全快には程遠いものの、2日も寝ればある程度良くなるもんです。というわけで先週は体調60パーセントくらいな感じでずっと学校通い続けていました。また、土日はフランクフルトに行ったりしてました。あほかな

そしてとうとう限界が訪れるわけです。咳の出方が尋常じゃない。なんかヒスタミンがめっちゃ分泌されてる感のある咳の出方。「これはヤバイ。休まないと……」と思い立ったのが昨日の出来事なわけです。

反省点

という経緯から、わたしは風邪をこじらせていきました。アホすぎて涙が出ます。早く使い捨てのシリンジをポイポイしながら実験したいなぁと後悔しました。これらの経緯から、反省すべき4点が挙げられます。

  • 異国の地の雰囲気に飲まれた(これはしょうがない)
  • 無茶してはしゃいだ(これもしょうがない……はず)
  • きちんと治さずに放置していた 
  • 対症療法をナメていた

今思うと、特に3つ目・4つ目が悪かったです。どこかのタイミングで集中して治すことに専念していれば、ここまで長期間こじらせることもなかったでしょうし、集中して治す上では対症療法を取り入れてまとまった時間の休息を取れるようにするべきでした。例えば咳き込んで眠れないのであれば咳止めを服用するべきですし、熱が出て辛いならば解熱剤を服用するべきです。確かにこれらは根本的な治療(風邪のウイルス自体を攻撃しているわけではない)ではないのですが、その効果を身をもって体感したという話を次に書いていきます。

咳止めシロップってすごい

というわけで昨日、お休みしていたところ、わたしのSupervisorになって下さった先生が心配してお見舞いに来てくれて、市販の咳止めシロップやのど飴などを買ってきてくださったのです。本当にありがたいことです。申し訳ないことこの上ありません。というわけで、元気になったらいっぱい結果を出します。

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よ、読めない……

説明書とグーグル翻訳とをにらめっこしながら、なんとなく「1日3〜4回まで服用していい」「一回あたり15mLまで服用していい」「水に溶かして飲む」といった情報が分かったので、指示通りにゴクリと飲んでみました(指示通りになったとは言っていない)。ちなみに味はいかにも薬!シロップ!みたいな味でした。

そして飲んでから30分も経つと、夜眠れないほどしつこかった咳がウソのように止まったではありませんか。これは驚きました。実はわたし、咳止めシロップを服用したのって生まれて初めてのことなんですけれども、これはすごい。一気にラクになりました。

当然「どうせ効果が切れたらまたぶり返すんでしょ?」と思わないでもなかったのですが、やはりまとまった時間ラクになれるということで、驚くべきスピードで治癒していることが実感できました。多分すぐに良くなると思います。

本当に今まで何やってたんだ、アホだった、ということでしたとさ。

ドイツで咳止めを買うなら

私自身で買ったわけではないのですが、もしもドイツにいて咳止めがほしいなと思ったら、

"PENTOXIVERIN"

と書いてあるものを選びましょう。この成分が咳止めの効果(中枢に働きかける、気管支を広げる)を示すそうです。

また、

Erwachesene - 成人

täglich - 日ごとに

bis - 〜まで

mal - 〜回

Lösung - 溶液

といった単語が分かると、説明書がドイツ語でもなんとなく読めることと思います。面白いですね。

まとめ

  • オクトーバーフェストに行って風邪をひいた
  • 放置してたら意外と治らなかった
  • とうとうこじらせた
  • 咳止めを飲むと非常にラクになった
  • PENTOXIVERINという文字列が咳止めの有効成分を意味する

というわけでした。

せっかく留学に来たんだから健康に楽しみたいですよね。もしも留学先で風邪をこじらせかけてる人がいたら、ためらわずに休んだり薬を飲んだりしてみてください。私のようにこじらせるほうがよっぽど面倒くさいです。

 

ありがとうございます。