フランクフルト中央駅で物乞いに集られた話
「華美な服装は避ける」という海外旅行の常識ってありますよね。わたしは意識が低いのでそもそも服をあまり持っておらず、華美どころか服装という段階で躓いています。というわけで、しょうがなく我が手駒の真っ黄色のウインドブレイカーくんをドイツまで持っていくことにしたんです。そしてこのウインドブレイカーくん、まあ華美っちゃ華美ですけど、言うほどかなあと甘く見ていました。今回の記事は、土曜日に行ったフランクフルト中央駅でそのウインドブレイカーくんがやらかしてくれたね、という話です。
物乞いに集られた
生まれて初めてのフランクフルトです。フランクフルト中央駅はとても大きく、人が非常に多くてびびりました。知り合いゼロ、インターネット使えない、という条件下で人混みにいると不安になってきたので、タバコでも吸って落ち着こうと思い駅の外にある喫煙所（灰皿）の側でぷかぷか吸ってたわけです。
するときましたよ。噂に聞く物乞い。年老いた女性の物乞いです。しかも子連れで。これは戦闘力高いですね。何事に関しても子どもを引き合いに出すのは非常にずるいです。有名な「子どもたちのことを考えろ」という論法がまかり通るのも非常に頷けます。
普通なら無視してればとっととどっか行くはずなんですが、この親子？2人の物乞いは「今日この子は何も食べてないの」「たった2ユーロ*1くれるだけでいいのに」「お願い！」「なんでお金持ちなのにくれないの？*2」などと次から次へとつたない英語でまくし立ててきます。ガッチリキャッチされちゃいました。「Give me some change？change！change！」とのことです。オバマかよ。無視を決め込もうにも目の前から動いてくれません。その後、わりとまとまった時間子どもを見てると可哀想になってきたので、腹でも膨らませなよと子どもにガムを一粒あげたら去っていきました。が、その去り際に思いっきり睨まれました。久々に心からの善意をふいにされてはぁ？○ねよテメー！と思いましたがそんなことを物乞いに言えるほど意識高くないので、今こうして思い出して記事を書くぐらいにはモヤモヤしています。
華美な服装とはなにか
今回の経験を通して「華美な服装とはなにか」ということを考えなきゃなあと思いました。別にブランド物のバッグや腕時計を付けているから狙われるというわけではなく、とにかくハデだとアカン、ってことなのかもしれないですね。
これが当時わたしが着ていた服装です。いうほどハデじゃないし日本だったらまぁ普通じゃね？と思いましたが、言われてみれば当時のわたしは意味もなく駅の中をウロウロしていたりと観光客丸出しでした。とそこにこのハデな色が加わるわけです……。そう。別に金持ちそうに見えるからではなく、単純に「そこにいるカモを認識しやすい」ということがアカンわけです。目立つヤツが狙い目になるというのは自然の摂理ですよね。
と、今回はおとなしい物乞いが営業してきたってだけで済んだのでなんともなかったのですが、目立つ服を着てると本当に犯罪の狙い目になってしまうということを肌で体感できました。ヨーロッパにいる日本人は、自分が東洋人ってだけで浮いてる存在なんだ、という自覚を持たなければならないのかもしれませんね……。
ちなみにですが、男性であるわたしでさえこんだけナメられてるんだから、いわんや女性をや……とも思いました。意識低いんですけど、女性の留学生が「留学先でオシャレしたい！」という気持ちは何となくわかります。が、世の男共は基本的に脳みそ真っピンクで色んな悪いこと考えてるんだよってことを踏まえると、程々にしておいたほうがいいですね。物乞いよりもヤバい奴はいっぱいいますので。
まとめ
- 物乞いに遭遇した
- 結果的にガムを一粒奪われた
- 結果的に嫌な気分になった
- 目立つ服装は避けるべきであると肌で感じた
にしても、当時のわたしはどんだけ良いお金の匂いがしたんでしょうか。真っ黄色のウインドブレイカーってそんなにお金の匂いしますかね？よくわからないんですが「アジア人＋スポーティな格好＝チョロい」みたいな方程式でもあるんでしょうか（実際ガム一個あげちゃうぐらいにはチョロかったわけですが）。
ありがとうございました。
