意識低い系・理系大学院生のマインツ留学体験記

化学専攻の修士2年生です。10月から約2ヶ月半、ドイツのマインツ大に留学。意識が低くても留学生活を満喫できることをお伝えできれば幸いです。

眠れないなら精神科に行って睡眠薬をもらうといい、という話

かなり留学とはかけ離れたタイトルですが「時差ボケに悩まされて夜眠れない」という悩みを抱える留学生は結構いると思います。ということで、少しは留学にも関係あるかなと思いまして、浅学ながら「睡眠薬って結構良いよ」ということについて書いていきたいと思います。

※もちろん睡眠薬の服用は依存症を引き起こすといった問題もありますので、本当に悩んでいる人以外は手を出すべきではありません。ですが、もしも真剣に眠れないことについて悩んでいる人がいたらぜひ読んでほしいなと思い、この記事を書くに至りました。

個人的な問題について:不眠症は放っとくとヤバい

原因はよく分かりませんが、わたしは小学校中学年の頃から現在に至るまでずっと夜眠れない、だから朝起きれない、だから日中の生活が非常にだるい、つらい、という悩みを抱え続けております。お酒が飲める年齢になってからの具体例としては、そろそろ寝るかという時間になりベッドに向かうとなぜか頭がカーっと冴えてきて、元来の意識の低さゆえに、眠れねえから酒でも飲むかぁとなりまして、酒を飲んでると料理がしたくなって、料理を食べ終わるとネットサーフィンがしたくなって、ネットサーフィンに飽きてきたらギターでも弾くかぁとなり……といったように負の連鎖が引き起こされるわけです。当然、翌日の講義やら実験やらはムリです。そもそも登校できません。そして、こんな状態では何一つまともなことができません。

この症状はかなり深刻です。当たり前ですが、皆さん生きていたら通うことになる小中高大(大学院もそうでした)では必ず朝型の生活を強いられるからです。となると、朝型の生活に適応できない人間は自然と社会からはみ出ていきます。実際、わたしは中学生時代にとうとう限界を迎えまして、1年半ほど家に引きこもっていました。その間、誰も勉強しろと言わないことに加えまして「自ら勉強しよう!」などとは夢にも思わない意識の低さという2種類の要素が働いた結果、学力はミジンコ未満になっていきます。今でも覚えているんですが、高校受験を間近に控えた中学3年生のとき(当時、絶賛不登校中です)、統一テスト(5教科500点満点のやつです)を受けると、勉強してないので当たり前ですが、まぁ5割とかそのぐらいの頭の悪い結果に終わるわけです。かなりショックでした。この点数だけを見ればどっか頭の悪い高校だったら行けるんじゃないのと思うかもしれませんが、残念ながら高校受験はペーパーテストだけでなく、内申点という評価も大きく関わってきます。そう。そもそも学校に行ってすらいない人間は評価のしようがないので内申点がゼロ点になるわけです。ここまで来るとなんとなく分かりますよね。そうなんです。冗談抜きに行ける高校が無いという難問に直面することになるわけです

高校まではほとんどみなさん行きますよね。およそ10年前の当時ももちろんそうでしたので、馬鹿な中学生だったわたしは当たり前に行けるものだと思っていました。なのになぜ「高校生になれない」「こんな歳で人生が終わりに近づくんだろうか」と、かなり深く悩んでいました。今の半分ぐらいの年齢だった当時のわたしはとんでもなく頭が悪かったので、この原因が分かりませんでした。そもそも「不眠症」という問題に気づくことすらできないので、当然この症状を言語化できない。だから誰にも相談できず、モヤモヤした薄暗いガスみたいなものが思考という思考を覆っていたわけです。しかしながら曲がりなりにも大学を卒業するところまでこぎ着ける程度に勉強し24歳になった現在、この経験について振り返ってみますと、わたしの人生には不眠症という問題が大きな影を落としていたなぁと思うわけです。無論大学生やってた頃も似たような感じでした。平気で2週間くらい不登校キメたりしてました。こんなちゃらんぽらんな社会不適合者がよくぞ大学院まで進学できたなと心から思います。運が良いんだか悪いんだかよく分かりません。

睡眠薬はすごい

とまあ、意識低い系っていうか実際意識低いんですけど、こういう障害みたいなものを抱えてたらそりゃそうなるよなあと最近は開き直りつつあるわけですが、その開き直れるきっかけとなったのが、寝る前に睡眠薬を飲むという習慣です。

ところが睡眠薬っていうと非常にイメージがよろしくないですよね。わかります。実際、意識低いわたしみたいなのも、睡眠薬を飲むことにかなり抵抗がありました。メンタルぶっ壊れてラリってる人が飲む薬、だからあれに手を出したら負けだ……みたいな、今思うとアホみたいな考えに縛られておりました。皆さんはどうでしょうか。

さて、ようやくこの問題の深刻さが理解できてから、さすがにこれは人生に関わる問題だと思い立ちまして、精神科に行きました。そうしますと、なかなかキツい睡眠薬が処方されまして、ビビりました。具体的な薬名はロヒプノールというベンゾジアゼピン睡眠薬です。簡単にこの薬のキツさを紹介しますと、これ、睡眠薬強盗だのデートレイプドラッグだのに常用されてるぐらいに効き目があります。さらにベンゾジアゼピン睡眠薬の宿命として、強い依存性があります。豆知識として現在処方されているロヒプノールを水に溶かすと真っ青になります。飲み物に混ぜて悪いことできないようにしているんですね。ちなみにアメリカ合衆国ですと、悪用が絶えないということで持ち込み自体が法律で禁じられています。こんなヤバいもん飲まないとまともに眠れないぐらいわたしの頭はイカれてたのかぁと感慨深かったです。

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フルニトラゼパム。どうやって合成するんでしょうか。誰か教えてください

そしてこの睡眠薬の効き目ですが、そりゃ睡眠薬強盗できるくらいの効き目ですからイチコロ……でもないですが、重度の不眠症のわたしでもこれを飲むと普通の眠りが得られます。6〜7時間くらいぐっすりです。こうなれば元来の低い意識はともかくとして、まあとりあえず学校に行くか、という気にはなるわけです。適切な睡眠薬の服用によって、社会不適合者たる要素がひとつ減ったということですね。

よくライフハックって言いますよね。朝コーヒー飲むとシャキっとして気分がいいとか、食後の一服でやる気が出るとかいう類のあれです。程度はだいぶ違いますが、これまで長々と書いてきたようにわたしにとって睡眠薬とはライフハックそのものです。まともな朝型の人生を送るにはこうするのが今のところベストってところです。

※薬物依存症等の問題になりますので、睡眠薬の乱用はやめましょう。冗談抜きで本当にダメです。

どうすれば睡眠薬をもらえるか

精神科に行きましょうそして「わたしは夜眠れなくて困っています」という旨を医師に伝えましょう。そうすれば、あなたの不眠の程度に合った睡眠薬を処方してもらえます。最初はものすごく抵抗があると思いますが、変なカウンセラーにかかるやら、運動したらいいやら、寝る前に風呂入らないやら、羊を数えるやら、スマホとパソコンを投げ捨てるやら、何やらかんやら、そういう小手先の対策では歯が立たなかった人もかなりの確率で良く眠れるようになれると思います。

※わたしは医師でも薬剤師でもありません。したがって、当記事は単なる一不眠症患者の感想に過ぎません。当記事の内容に信憑性は全くありません。専門家に相談しましょう。興味本位でダークな感じのメルカリみたいなところで入手しようとか考えるのは冗談抜きで本当にダメです。ワッパかけられます。

ただし、咳がひどいときに睡眠薬を飲むと死ぬ

これは本当に気をつけたほうがいいです。というのも、先日気づくきっかけがあったからです。また後日記事にしようかと思うのですが、つい先日、たまたまドイツに先輩が留学しているということから、その先輩に新しい我が家を自慢してやろうということで一泊しに来ていただいたのです。はぁ〜日本人と日本語喋れてとても幸せ、今日も薬飲んで寝るかぁと、いつも通りにしていました。すると翌日「お前、イビキうるせえな。窒息死しそうな感じでビビったわ」と言われまして、背筋が凍る思いがしました。そんなヤバい状態だったことを全く覚えていないのですから。思い返してみれば、現在進行系で咳が止まらない感じの風邪を患っておりまして、当然寝てる時もそうなります。意識があるときにゲホゲホと咳き込むのはまあ何も問題ないんですが、薬の力で強制的に意識を途絶えさせているときにそれが起こったらどうなるでしょう。最悪窒息死しますよね。先輩の話を聞く限りですとマジでヤバそうだったみたいです。いやあ生きてこのブログ更新できて本当にありがたいです。

というわけで今日は一切睡眠薬を飲んでおりませんので、眠れずにこうやって駄文を垂れ流しているわけです。

まとめ

  • 眠れないことは重大な問題である
  • どうしても眠れなければ精神科の医師に相談するべきである
  • わたしは睡眠薬によって生活習慣が劇的に改善した
  • 睡眠薬は体調を考えて服用するべきである

 

真剣に悩んでいる方、精神科にかかることをためらわないで下さい。

 

ありがとうございました。

※繰り返しになりますが、わたしは医師でも薬剤師でもありません。したがって、当記事は単なる一不眠症患者の感想に過ぎません。当記事の内容に信憑性は全くありません。専門家に相談しましょう。